疲労を取るのに必要な睡眠時間は?
近年、サラリーマンの睡眠時間は、ますます短くなっています。
また、生活時間も急速に夜型化しています。
ただ、「NHK国民生活時間調査」によると、2010年の国民全体の平均睡眠時間は7時間14分となっています。
(40代男性の平均睡眠時間は6時間43分。)
平均睡眠時間が7時間前後であっても、疲労が取れないとなると、
何時間眠れば、疲労は取れるのでしょうか。
結論から言えば、睡眠時間には個人差や年齢差があるため、
「何時間眠れば適当」という正解はありません。
7~8時間の睡眠が人間に健康には最も好ましいという研究発表はされていますが、
実際には、3~4時間の睡眠が最も快適だという人もいれば、9時間以上の睡眠が必要だという人もいます。
眠っても、疲労が取りきれない理由は、睡眠時間以外の要素にあるということになります。
睡眠で疲労をとるには何が必要?
睡眠には、性質の違う2つの種類があります。
レム睡眠とノンレム睡眠というこの2つの睡眠は、約90分の周期で交互に繰り返されています。
ノンレム睡眠は、寝付いてすぐに入る深い眠りで約90分続くと、眠りは浅くなりレム睡眠になります。
レム睡眠は数分から10分くらい続き、その後再びノンレム睡眠へと変わります。
この周期が一晩のうちに4〜6回繰り返されます。
この二つの睡眠についてはまだ解明されていない点が多のですが、
レム睡眠時には眠っているのに脳波が覚醒時に近くなり眼球が激しく動くこと、
そして夢を見ていることが多いことなどが知られています。
他方、ノンレム睡眠時の深い段階(第3・4段階)では成長ホルモンが分泌されることが確認されており、
この成長ホルモンが心身の修復機能や疲労の回復作用をもつのではないかと考えられています。
つまり、深い眠りであるノンレム睡眠のなかでもとくに深い段階の睡眠をとらなくては、疲労はとり除けないということになるのです。
たとえ睡眠時間を十分とったとしても、深い眠りを得ないと疲労回復の効果はあがらないのです。